暴君南極越冬隊・1




 今年も南極越冬隊の新メンバーが昭和基地に集結した。

「先輩、ここでも同室ですね。よろしくお願いします」

「ああ。しかしおまえ荷物多いな。なんでそんなにあるんだ」


「え、それは先輩と楽しく南極ライフを送るためのあれこれが・・・」


「何だよ、あれこれって。見せてみろ!ってなんだこれは!箱ティッシュにローションにゴムに・・・なんでこんなもんを!」

「そ・・・それは男の身だしなみですう・・・」


「誰に使う気だ!馬鹿!捨てろ!アホ!ん・・・これは?・・・人形?」


「だっ!それはダメ!それは違います!」


「・・・なんだこれ。でかいな。空気入れんのか?ふーっ」


「ちょっと膨らまさないで下さいよっ!もうそれはしまって・・・あー」


「なんだ俺と同じ大きさ・・・ってか俺に似てねえかこれ・・・ってなんだよ、宗一2号って書いてあんぞ!?森永!説明しろ!」


「何でもないです〜!うああああ〜ん!」



泣きながら大雪原へと飛び出してペンギンに慰められる森永隊員。

果たして森永隊員は身だしなみグッズで楽しい(?)南極の冬が越せるのか?

それとも寂しく2号さんのお世話になるのか?

つづく!




イラストはいつもお世話になってます。世界をマタに掛けるいの画伯です。
せっかくの誕生日記念なのに短くてすみません。
ってかもうあれこれすみません。



(2011/7/5)

につづく

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