「あーこれはひどいな、クリスマスだってのに災難だったな」
ここは南極昭和基地内。外の氷点下とはうってかわったあったかぬくぬくラブパラダイスに青天の霹靂!?俺と先輩の愛の巣に水漏れ事故発生・・・
「被害は森永隊員の使ってる方に集中したんだな。服なんかは全滅だな。うーんおまえでかいからなあ。服貸せる奴いるかな」
「はい・・・大丈夫です。すぐに洗って干しますから」
「そうか。水漏れは急いで直させるから。じゃあ何かあったら言えよ」
「はい、ありがとうございます、隊長」
夜になってアザラシ観察隊の仕事から先輩が戻って来た。
「これはひどいな上の奴何してやがったんだよ」
「部屋でかまくら作ってきりたんぽしてたらしいですけど・・・。先輩の持ち物に被害が無くて良かったです、でもベッドは濡れなかったんですよね。濡れたら先輩のベッドで一緒に寝れたのに」
「・・・お断りだ。しかしおまえの服、随分やられたな。俺の服じゃ無理だよな。下着もなあ、俺のじゃおまえの尻は半分しか隠せねえな」
「え、俺そんなでかけつじゃないですよお。でも困ったなあ。全部洗っちゃったから今晩はノーパン・・・ってか全裸で寝なきゃ、ウフ」
「おまえなんで薄ら笑いして・・・怖っ。じゃっ、俺はどっか空き部屋にでも行って寝るわ」
「そんな!せっかくのクリスマスに一人寝しろって言うんですか!俺今日はほんとはあわよくば先輩とあんなことこんなことするつもりで準備して・・・濡れちゃったけど・・・うううっ」
「気持ち悪い冗談言ってんなよ!だって普通にやだろ?!同室の男が横で全裸で寝てるとか!」
「だってパンツ無い・・・パジャマも・・・ん?あ、そうだ!これこれ。良かった〜ベッドの下は無事だったから〜、ガサゴソ」
「ん?おまえまたその例の宝物箱ってやつか。あの変なビニール人形だのふぐだのは捨てたんだろうな?」
「あーったあった♪パンツ。ほら二つも。ねえ先輩?どっちがいい?」
「はああ?んだそれは!!なんでパンツがそんなにスケスケで穴が3つ空いてんだ!パンツの意味がねえだろ!!!」
「お気に召しませんか。ですよね。俺もこれは先輩に履いて欲しくて持って来たけど自分で履くのはちょっとあれなんで」
「は・・・はあ!?」
「じゃあこっちはどうですか?」
「なんだそれは普通のパンツじゃねえか。それでいいだろ。なんでそんなとこに大事にしまってるんだ?」
「ふふふ。これは普通のパンツじゃないんです。高かったんですよ〜。でもなんか使い方がいまいちよくわかんなくてしまっといたんですけど」
「パンツに使い方もなんもねえだろが!」
「あ、いいのあった。これパジャマにしよう。クリスマスにぴったり!見て、先輩!サンタ!」
「サンタ?」
「あれえズボンがないや。でもいっか上だけで。なんかミニスカみたいでかわいいですよねっねっきゃぴっ」
「きゃぴっじゃねえよ!だからノーパンはやめろよっ!けつがチラチラ見えてんだよ!前なんか見せたらぶっ殺すかんな!早くさっきのパンツ履け!そんでサンタでもなんでもいいからさっさと寝ろ!俺も寝る!」
「せ・・・先輩・・・」
「なんだよ、なんでおまえそんな赤い顔して・・・え?」
「このパンツ・・・。やっぱすごいです。なんか漲ります。滾ります」
「パンツ?」
「ええこれ、ビガーパンツっていうんです。直訳すると精力パンツ。意味?効能?そんなのこれからゆっくり教えてあげますよ・・・ハアハア・・・先輩・・・メリークリスマス・・・良い子の先輩にミニスカサンタがスペシャルボンバーなプレゼントをあげちゃいますよ。さあ・・・」
「え?え?え?やめっやめっうっわーーーーー!!!!サンタ怖い〜〜〜!」
取りあえず悲願達成!?
雪も溶かす熱いスペシャルクリスマスナイト。
明日のことなんか気にするな!
まだまだがんばれ森永隊員!
暴君南極越冬隊・完
イラスト・いの画伯
尻の全貌を見たい方は画伯に要相談のこと