「センパイ、起きましたか?」
「んーあー俺寝てた?」
「読書始めて5分後には寝てましたよ」
「ずっと寝不足だったからな。あれ?メガネ・・・」
「はい、どうぞ」
「おまえが外したのか?いつの間に」
「はい。だって落ちそうだったから」
「・・・変な事してねえだろうな」
「変な事ってなんですか」
「・・・いや別に」
「まあまあそれはそうと、お茶どうぞ」
「お茶?なんか泡立ってるぞ」
「アップルティーソーダです」
「はああ?何だそれ。何で茶にソーダなんか入れんだよ!馬鹿が!」
「馬鹿って。これ普通にあるんですよ。ほら昨日の夜にハイボールにした残りの炭酸、使わないと気が抜けちゃうから」
「俺はこんな邪道なのは好きじゃねえって何度言ったら」
「まあいいから飲んでくださいって。食わず嫌いは良くないですよ、何でも」
「・・・ん・・・」
「どうですか」
「ま・・・普通」
「ほら、おいしいでしょ」
「うまいとは言ってねえよ!」
「じゃあカキ氷作りましょうか。アイスクリームも作ってるんですけどまだちょっと時間掛かるんで。あ、スイカもありますけどこれは夕飯の後でいいですよね」
「おまえなあ。こんな閉め切って冷房かけて朝からなんだか冷たいもんばっかり出して来て、腹壊すっての。夏はな、がーっと暑い中でがーっと汗かいて・・」
「冷えちゃいました?じゃあ俺が熱くしてあげます」
「な・・・なんだよ。だから窓開ければ・・・」
「閉め切っとかないと、聞こえちゃいますよ?」
「聞こえるって・・何が・・・ん・・・」
こんなに暑いから、どこにも出掛けられないけど
でも二人っきりで満喫する
涼しく熱い、おうちデートな夏休み・・・
(2010/8/13)
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